TEL 054-270-1221

静岡リハビリテーション病院

病院の食事について

薬やリハビリ療法だけではなく、治療をより効果的にするためには、食事がとても大切です。病院で召し上がる食事は、あなたの病状・体格・運動量を考えて作ってあります。美味しく楽しく召し上がって頂くために、旬のものを取り入れるなど日々務めていますが、治療の一貫であり、家庭の食事と異なり、ご希望にあわない点もあると思います。
この入院生活で、あなたの『食事の量・食品の使い方・味つけ』などよい食習慣を身に付けて頂ける機会になればと考えます。

1)病院の食事についての案内
A.食事の種類
一般食の他に心臓食・糖尿病食・高血圧食・肝臓病食・腎臓病食など、病状に合わせた食事をご用意しますので、特別食の場合は病院が用意したもの以外は召し上がらないようしてください。
嚥下困難食・汁などにとろみを加える・一口大に刃を入れる・きざみ食など、召し上がりやすいようにするための対応をしますので医師・看護師・療法士・栄養士などにご相談ください。もちろん、ご提案させて頂きます。

B.メニュー
病棟掲示板に一般食の献立表を掲示しています。

C.食事用品
箸・スプーンはご用意しています。調昧料(しょうゆやソースなど)は、塩分の範囲内で料理に合うようお付けしています。
★当院の箸とスプーンは、食事が終わりましたら食器といっしょに戻してください。
★エプロン・フォークなど個々に必要な物はご持参ください。自助食器もご用意しております。(看護師・療法士が対応します)

D.アレルギー
アレルギー疾患の予防のために原因食品の除去を行いますので、詳しい状態を看護師に必ずお伝えください。

E.薬との相互作用
薬についてのぺ一ジ(23ページ)をご覧ください。

F.栄養相談
患者さんの病状・体格を考慮した上での個別相談をしています。
退院後の食事に関しての個別相談もしています。
(詳しくは医師・看護師・栄養士におたずね下さい。)

G.行事食
元旦・鏡開・成人式・節分・ひな祭り・お被岸・こどもの日・土用の丑・敬老の日・クリスマス・冬至・年越しそば…など、ささやかながら行事にあうようなメニューを考えています。
毎月1回、誕生月会の日を決めて、誕生月の方のお祝いをしています。

H.お願い
食中毒事故につながる恐れがありますので、食べ物の持ち込みや病院の食事を保存することのないようにお願いします。
患者さま同志のお裾分けなどは食中毒や病状の悪化の恐れを考えて療養の妨げにならないように配慮してください。
2)食事豆知識
◎栄養の話
食べ物にはいろいろな栄養分が含まれています。その1つ1つが体を作っています。食べたものは口や胃や腸の中で細かくなって、腸から吸収されて体内に運ばれ肉や骨や血になります。体を作っている成分は毎日新しいものと取り替えられています。
この新しい成分の多くは食事からとらなければなりません。だから、食事は大切なのです。食べ物は肉や骨や血を作るだけでなく、体の調子をよくしたり、体を動かす力も作られます。体内では食べ物を力や熱に変えて使っています。体がいつも温かいのも、心臓が動いているのも、いつも呼吸しているのも、尿や便がでたりするのも、体が見えない所でちゃんと仕事をしているからです。体はいつも休まないで働いています。

◎消化の話
よくかむと、食べ物がこなごなになり唾液がよく出て「味わう」ことができます。唾液は食べた物の一部を溶かすとともに、飲みこみをよくする役目もあります。 食べたものは口から食道を通って胃に入り腸へ行きます。その途中で食べ物を溶かして消化液に出合ってどんどん細かくなり、最後にはドロドロになります。ドロドロになった食べ物のうち体に必要なのも(栄養分)は小腸で吸収されて血管の中に入り、体内を回って必要な場所に運ばれます。そして体を動かす力になったり、肉や骨や血になったりします。かすは便に、余分な水は尿になります。

◎主食の話
呼吸をしたり、心臓や脳を動かしたり、体温を一定に保ったりする栄養分のあるごはんやパン・麺などの穀物は、人間が生きていく上でとても大切な食べ物です。穀物を食べないと体がちゃんと動かないし、頭の働きもよくなりません。

◎肉の話
人間の体に必要なたんぱく質を構成するもの(アミノ酸)の中には人間の体では作ることのできないのもがいくつかあります。それは食べ物からとらなければなりません。そのアミノ酸をバランスよく含んでいるのが肉のたんぱく質です。たんぱく質は人間の血や肉の成分になるだけでなく、爪や髪の毛、目に見えない体の中の働き、病気から体を守るのも(免疫)の成分にもなっているのです。でも、肉だけを食べていてはいけないのです。

◎魚の話
魚は肉と同じく、血や肉をつくる栄養分が入っています。また、魚の油には血をかたまりにくくする作用があります。ただし、干物は塩分が多く、油が酸化しているといったことでさけたほうがよいのもあります。

◎大豆の話
大豆は豆の仲間ですが、「畑の肉」といわれています。肉や魚に負けないくらいたんぱく質を多く含んでいるからです。日本人は昔から、血や肉を作る栄養分のたんぱく質を大豆からとってきました。
 太った人の多いアメリカなどでは、豆腐はヘルシーな食べ物『TOFU』として人気があります。たんぱく質は肉と同じくらい多いのに、太りやすい脂肪がすくないからです。

◎卵の話
ひなを育てる卵は、いろいろな栄養分がバランスよく含まれています。人間にとっても大切な食べ物です。

◎牛乳の話
牛乳には牛の赤ちゃんが大きくなるのに必要な栄養分が入っています。人間にとっても大切です。また、骨を作る栄養分のカルシウムがたくさんはいっています。

◎野菜の話
野菜は体の調子をよくする食べ物です。野菜を食べないと、疲れやすかったり風邪をひきやすかったりします。野菜を食べると元気になるだけでなく、ビタミンCが多いので肌がつるつるになります。また、野菜の繊維は体の中でいらなくなった食べ物のかすといっしょになって便を作り体の外へ出ていきますので便秘予防にもなります。
野菜をいつも食べている人はがんや、いろいろな病気になりにくいのだそうです。野菜にたくさん含まれているカリウムは、血圧のあがる原因になるナトリウム(食塩に含まれる)を腎臓から出すのに大切なものです。野菜はたっぷりとるのがいいですね。

◎くだものの話
くだものと野菜はどちらも栄養分は似ていて、体の調子をよくする働きをします。でもくだものは甘昧成分が多く、エネルギーが高い食べ物なので野菜のかわりにはなりません。食べすぎると太る原因にもなってしまいます。

◎砂糖の話
赤ちゃんに甘い物を与えると甘い物をほしがるようになります。甘い物には砂糖が入っています。甘い物を食べるとおなかがいっぱいになりますが、骨や肉を作る栄養分や体の調子をよくする栄養分は入っていません。市販のお菓子やジュースには見ただけでは砂糖がどれくらい入っているのか分かりません。缶ジュース1本には砂糖が大きなスプーンに2杯も入っています。甘いお菓子を好きなだけ食べていれば砂糖のとりすぎで太ります。元気な体を作ることもできません。

◎油脂の話
エネルギーが高いので、とりすぎると体の中で脂になってたまり、体重が増えます。太りすぎは病気のもとになります。

◎バランスの話
今までの食品の特徴をお話しました。1種類の食品が体に必要な栄養を全て含んでいるのではありません。
 『カルシウムの不足は骨や歯を弱くしますので、カルシウムの多い食品(牛乳など)をとりますが、ビタミンD・たんぱく質・乳糖を一緒にとるとカルシウムの吸収を高めます。鉄の不足は貧血の原因になりますから、鉄の多い食品(ほうれん草やレバーなど)をとりますが、ビタミンCたんぱく質を一緒にとると鉄の吸収を高めます。』…というように多くの種類の食品を幅広くとることがバランスのよい食事になり、体にとっても大切なことなのです。

◎減塩と肥満の話
1日に塩分15gとっている人が10gにすると、上の血圧が平均5mmHg下がるというデーターがあります。太っている人は、血圧が無理に押し上げられています。体重が1sでも2sでも減れば血圧はそれだけ低下するそうです。
・体の大きいキリンの血圧は270、カエルの血圧は40だそうです。
肥満は病気を悪化させるだけでなく、歩行やリハビリを困難にします。


間食(病院の食事以外の食物・菓子・果物・甘い飲み物等)は控えましょう。