TEL 054-270-1221

静岡リハビリテーション病院

薬について
1)薬の飲み方
A.薬を飲む前に
薬袋などを見て、飲む時間・量を確かめます。
使用上の注意がついていた場合は、特に注意して読みましょう。

B.正しい服用時間は
食前⇒食事のおよそ30分前のことです。
食事をする前の胃は、飲んだ薬をすぐに胃液で分解して早く吸収し食物に影響を受けやすい薬や漢方薬・食欲増進剤・吐き気止め等は、食べ物が胃に入る前に服用します。
食直前⇒食事をする直前のことです。
食事と関係させて服用する薬(糖尿病薬など)に多い指示です。この薬を飲んだらすぐに食事を始めましょう。
食直後⇒食事が済んだら直ちに服用することです。
胃腸障害を生じやすい薬は、食べ物が胃の中にある時に服用します。食べ物が薬の刺激を和らげてくれます。また、薬によっては食べ物と一緒に服用する事で薬の吸収を助けます。
食後⇒食事が終わってから約30分以内を指します。
内服薬の多くは、胃腸障害や飲み忘れを防ぐために食後に服用します。
食間⇒食後2時間位を指します(食事中のことではありません)。
食べ物に影響を受けやすい薬や胃粘膜を保護する薬は、胃内に食べ物が無くなった頃に服用します。
就寝前⇒寝る直前、または30分〜1時間前に服用することです。
排便を促す薬や、夜間や朝方の発作を予防する薬などがあります。睡眠薬は寝る直前に(床についてから)服用しましょう。
時間毎⇒食事に関係なく一定の間隔で服用します。
体内で持続的効果を期待する薬(例えば抗菌剤)は、食事に関係なく一定の間隔で服用します。ただ、安眠・休養も必要なので多少時間がずれても結構です。
頓服薬⇒症状を一時的に改善する薬です。
痛み止め・熱さまし・咳止め・狭心症発作予防薬・下剤などがあります。通常は医師が服用方法を指示するので、よく守ってお飲みください。すぐに効かないからといって、何回も飲むことは危険です。必ず服用の指示に従ってください。

C.多めの水(コップ1杯程度)で飲みましょう
薬がのどや食道にとどまってしまうのを防ぎます。(粘膜にとどまると炎症や潰瘍を起こすことがあります)薬は水がたくさんあるとよく溶け、よく吸収されます。

D.もし飲み忘れたら
基本的には、飲み忘れに気付いたら、すぐに忘れた1回分を服用するようにします。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分は服用しないでください(間違っても2回分を一緒に飲むことは、やめてください)。
 時間毎に服用するものは、次の服用時間をずらすなど工夫をしましょう。
 (参考)1日3回服用の場合…次回服用まで4時間以上あける
      1日2回服用の場合…次回服用まで5時間以上あける
      1日1回服用の場合…次回服用まで8時間以上あける
糖尿病の薬など、飲み忘れてはいけないものもあります。ただし、食事をとり忘れたときは、糖尿病の薬を飲んではいけません。利尿剤などは、夕方や夜になってからは飲まないほうが良いでしょう。
2)薬の使い方
A.坐剤
@ 排便を済ませ、手をよく洗います。
A 包装シートから坐剤を取り出し、先のとがった方(太い方)を肛門にあてて、一気に入れます。
B 入れた後は10秒ほど、ティッシュペーパーなどで肛門を押さえておき、20〜30分は運動を避けます。

B.ぬり薬(軟膏・クリームなど)
@ 患部及び薬をぬる手指をきれいに洗います。
A 適量を指先につけて、医師から指示のあった部位(症状のある場所)にぬり、よくのばします(しもやけなどで血行を良くしたい時にはマッサージをしながら、虫刺され・湿疹などには刺激しないようにそっとつけます)。

C.湿布(貼付剤)
皮膚を清潔にして水分をふき取り、しわが寄らないようにして貼ります。同じ場所に長時間続けて貼らないようにしましょう。入浴の1時間以上前にはがし、入浴後は30分位たってから貼ります。

D.目薬(点眼剤)
1.手ををよく洗い、仰向けに寝るか頭を後ろに傾けます。
2. 人差し指で下まぶたを下へ引っ張り、下まぶたにくぼみをつくります。
3. 器の先がまぶたやまつげに触らないように、下まぶたのくぼみに点眼します。
4. 目を閉じ、鼻側の目のすみ(目がしら)を1分位押さえます。(涙管に薬が入らないようにするため)
5. 2種類以上の目薬をさす時は、5分ほど間をあけてからさします。
3)薬の取り扱いについて
薬は一般的に高温・多湿・直射日光を嫌います。暖房器具から離れた暗くて涼しい場所に保管し、品質が劣化しないよう注意しましょう。シロップなどの液剤や「冷蔵庫保管(冷所保存)」と指定されている薬は、冷蔵庫に入れておきます。
4)薬の飲み合わせ
薬の飲み合わせとは、薬の相互作用のことをいいます。「薬と薬」、「薬と飲食物」などいろいろなパターンが考えられますが、飲み合わせによっては、必要以上に効果が強く出たり、薬の効果を打ち消してしまうこともあります。
「薬と薬」の飲み合わせについては、経験的にまた文献上で相互作用の出やすい薬の組み合わせがわかっているため、通常は避けられます。しかし、一般的に薬の相互作用の予測は完全ではないので、薬を飲んで「何か変だな」と感じたらスタッフまでご相談ください。

<薬と飲食物の飲み合わせ例>
◎納豆
納豆菌は、血を止める作用のあるビタミンKを作り出します。そのため、血栓症の患者さんが納豆を食べると、血液凝固阻止のくすり(ワルファリンカリウム)の効果が弱まってしまいます。
◎牛乳
牛乳中のカルシウムは、テトラサイクリン系の抗生物質や骨粗しょう症の薬(エチドロン酸)と結合するため、効果が弱まります。
◎グレープフルーツジュース
高血圧の薬(カルシウム拮抗薬)の代謝を阻害するため、薬の効果が長く続いて効き過ぎてしまう可能性があります。
◎タバコ
タバコの煙の中に含まれているニコチンなどの成分が、肝薬物代謝酵素の誘導を起こし薬が分解されやすくなり、たとえば喘息の薬(テオフィリン)の効果が弱まる場合があります。