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■大腿骨頚部骨折とは
高齢者の骨折で特に問題になるのは、もものつけ根の骨折(大腿骨頚部骨折)です。
それは、治るのに長い期間が必要なために、骨折をきっかけにして、元々あった病気が悪化したり、新たな病気や認知症(痴呆状態)が起きたりすることがあるからです。
2002年の全国調査の結果では、1年間に新たに頚部骨折を発症する人の数は、約12万人で、年々増加しているとのことです。
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■原因
年齢的には、40才以上からみられますが、高齢の90才以上で急に頻度が多くなり、特に女性は男性の2倍以上です。
高齢で、骨が弱くなる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が加わり、転倒することにより発生すると考えられています。
骨折の9割は転倒を原因としており、転倒を予防できれば、骨折、寝たきり、認知症(痴呆)、介護状態を予防できるのです。
また、虚弱な高齢者のためには、転倒した時の衝撃を和らげるヒッププロテクターも開発されています。
- ■合併症
できるだけ早期の治療が必要とされています。
治療までの期間が長引くと、筋力低下、関節の拘縮(こうしゅく)、認知症(痴呆)、深部静脈血栓症、肺炎、褥瘡(じょくそう)、膀胱炎などを合併します。
1週間横になることで、筋肉は1割減少し、これを元に戻すのに3倍の期間が必要になります。
治療は、いろいろな手術療法を行うことが多くなりますが、手術後もできるだけ早期にリハビリを開始することが大切です。
- ■回復
高齢者の骨は若い人に比べてもろくなっているために、骨折の治りが遅いのが特徴です。
80歳以上の人でも、正しく診断を受けて適切な治療(手術、リハビリテーションを含む)を行えば、ある程度症状を改善することができます。
治療を開始するまでの安静期間や、もとからの全身的合併症および認知症(痴呆)の有無などが、回復を遅らせる阻害因子となります。
どこまで回復するかは、ケガをする以前の生活状態や個人的因子、家屋環境などによって大きく影響されます。

