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静岡リハビリテーション病院

脳卒中
  1. ■脳卒中の種類

    脳卒中は、「脳血管障害」や「中風」とも呼ばれ、かつては、日本人の死亡原因の第1位を占めていました。 救命救急の進歩によって、現在は死因の第3位となっていますが、後遺症を持つ患者さんの数は増え続け、 現在約200万人の方が脳卒中という病気で医療を受けています。

    また、リハビリの対象疾患の中で最も頻度の多い病気の一つで、介護面でも寝たきりの原因の約4割を占めるとも言われています。 脳卒中の分類を図に示します。

  2. ■原因

    【 脳卒中の全般的な原因 】
    高血圧、糖尿病、高脂血症、動脈硬化症、心臓病、肥満、喫煙、飲酒

    脳梗塞の主な原因 = 高血圧、動脈硬化症、糖尿病、心臓病、脱水
    脳出血の主な原因 = 高血圧、動脈硬化
    くも膜下出血の主な原因 = 動脈瘤、遺伝的因子

    *3つ以上の原因が重なると危険度は10数倍以上に増加します。
    そのほか、過労なども原因の一つとされ、一度脳卒中を起こした人は発病前と同じような生活習慣を繰り返すと再発の可能性があります。


  3. ■症状

    脳卒中の症状は、病気の起こった部位や広さなどで、かなり多彩な症状を呈し、各人で程度や種類が異なります。

  4. 目に見える症状:
    片麻痺(主に体の片側の手足が麻痺する
    飲み込みの障害、排尿障害など
    見えにくい症状:
    感覚障害
    言語障害(失語症と構音障害があります)
    精神症状(せんもう状態、うつ状態など)
    認知(痴呆)症状
    失認・失行など

  5. ■合併症

    病気の急性期には、高血糖、けいれん発作、深部静脈血栓症、心不全、肺炎、消化管出血、膀胱炎などを合併します。 また、リハビリテーション開始までの期間が長くなるほど筋力低下や関節の運動制限、褥瘡(じょくそう)等の廃用症候群が著しくなります。

    また、慢性期の合併症としては、うつ症状、肩関節痛、えんげ障害、肺炎、けいれん、膀胱炎、転倒、骨折、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、体力低下などがあります。


  6. ■回復

    脳卒中後の回復は、完全に治ることはむずかしいと言われています。

    一般に、足の方が回復がよく、早期にリハビリを開始すれば70%の人は歩けるようになると言われています。

    これに対して、手の麻痺の回復は非常に難しく、実用的に使えるようになる人は5%程度で、25%の人は全く動かないと外国では報告されています。これらの手足の回復の多くは、発病後3から6ヶ月以内に起こり、6ヶ月以降はあまり大きな回復は望めないとされています。

    専門病院では、麻痺の程度を1から6までの6段階で表しますが、平均的な回復はレベル3から4の間です。言語障害や精神症状などは、もう少し長くまで回復すると報告されています。